『夢』(1941)
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2018-01-15 07:21:12に投稿
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概要:グリゴリー・チュフライやアンドレイ・タルコフスキー、ニキータ・ミハルコフら戦後ソ連映画界の逸材を育てた教育者として、またドキュメンタリー映画『ありふれたファシズム』や劇映画『一年の9日』の作者としても知られるミハイル・ロンム。その彼が自作の中で最も愛した作品の一つで、イタリア・ネオ・リアリズムの先駆的な作品と見なしてもいた映画。
舞台は、両大戦間にソ連で“西ウクライナ”と呼ばれていた地域。1939年9月、ソ連は独ソ不可侵条約に基づき、西ベラルーシとこの地域をポーランド人の“帝国主義的支配”から“解放”する名目で侵攻し、同時にロンムら映画人を派遣した。その時の体験から構想された本作は、そうした政治的背景にもかかわらず、社会の片隅で生きる「小さな人間」の悲哀を描いた19世紀ロシア文学の伝統を受け継いでいる。様々な経歴や夢をもつ10人の登場人物が織りなす見事な群像劇である。
監督:ミハイル・ロンム
脚本:E.ガヴリローヴィチ、M.ロンム
撮影:ボリス・ヴォルチュク
音楽:ヘンリック・ヴァース
出演:エレーナ・クジミナ(アンナ)、ウラジーミル・ソロヴィヨフ(ワシーリ)、ヴィクトル・シチェグロフ(トマシュ)、ファイナ・ラネフスカヤ(ローザ)、アルカジー・キスリャコフ(ラーザリ)、アダ・ヴォイツィク(ワンダ)、ミハイル・アスタンゴフ(コモロフスキー)
製作:モスフィルム
本国公開:1943年
上映時間:99分
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